日経が「なぜ中国のサービスが劣悪かを論じる」という論評記事を掲載し、その翻訳記事が中国メディアに掲載されました。この記事を見た中国人のコメントをご紹介します。

[記事]
中国人は日本人の「もてなしの心」を高く評価する一方、自国で受ける劣悪な対応には、不快感を示すことは少ない。中国人は果たして、丁寧な接客を求めているのだろうか――。浮かび上がるのは、日本人と中国人の間にある、接客サービスに対する捉え方の違いだ。
「中国の消費者とサービス業界は、低いレベルで折り合っているのかもしれませんね」。遼寧省大連の公務員女性、董新さん(25)は苦笑いする。
董さんは最近、同僚と一緒に地元で評判のレストランを訪れた。ただ席についてメニューを見たが、実際の料理を想像しにくい名称ばかり。董さんは店員に「どんな食材を使い、どんな調理法なのか」と尋ねた。
ところが、その店員はあからさまに面倒くさそうな表情を見せ、「たぶん、いため物じゃないの」とだけ答えた。董さんは店員の態度が許せなかったが、そのまま料理を注文したという。「だって文句を言うのも面倒だし、怒って気分が悪くなるのも嫌でしょ。ほとんどの中国人はこうした妥協に慣れきっているのよ」
中国は既に国内総生産(GDP)に占める第3次産業の比率が5割を突破。全労働者に占めるサービス産業の従事者も4割強に達し、政府が目指す「製造大国からサービス大国」へと変わりつつある。その変化に伴い、徐々に接客サービスの良さを売りにした企業も増えている。
例えば、四川火鍋チェーンの海底撈(ハイディーラオ)はその先駆者で、従業員の丁寧な接客に加え、店内での無料ネイルサービスなど充実したサービスが人気だ。最近では配車アプリ「滴滴出行」でも、利用者が乗車後に運転手の評価を付ける仕組みを採用している。評価が低い運転手には配車情報が流れにくくなるため、最近は運転手がにこやかな対応をするようになった。
とはいえ日本人から見れば、全体ではまだまだと感じる部分は多い。変化の激しい中国でも、さほどサービスの質に変化を感じない理由の一つは、中国人消費者の「諦め」にある。
大連の会社員、傳貴さん(30)は日本に約5年留学し、帰国した直後のことが忘れられないという。日本では居酒屋などでのアルバイト経験があり、接客なども日本式にすっかり慣れていた。このため、中国のサービスの悪さに衝撃を受け、その不満を交流サイト(SNS)にぶつけ、友人らの共感を求めた。
「そんなささいなことで怒るなら日本へ戻れ」「中国の物価で日本並みのサービスを受けられるわけがないだろう」。反応は予想とは全く異なり、誰一人として理解者は現れなかった。傳さんはこれを機に、中国式のサービスに“慣れる”よう考えを改めたという。
多くの中国人はまず、レストランの店員や宅配の配達員といったサービス業に従事する人は、低賃金で教育水準が低いとみている。実際に農村出身の女性や、過剰生産の是正で職を追われた鉄鋼や石炭産業の元労働者が多い。このため、まともなサービスを求める方がおかしいと考えがちだ。
また客が文句を言って店のサービスを向上させるよりも、「国や企業が率先して改善するものだ」と他人任せな面もある。文句を言っても一向に変わらないため、劣悪なサービスを受け入れた方が楽だと思い、最終的には諦めてしまうようだ。
もう一つ、日本人と考えが大きく異なるのが、お金を払って得られるサービスへの期待度だ。例えばコンビニエンスストアで100円の飲み物を買う場合、多くの日本人はその100円に店員のあいさつ、店内の清潔さ、飲料が冷えているか、といった全てのサービスが含まれると考える。
これが中国人の場合、100円の対価はあくまで飲み物であり、接客などはプラスアルファくらいにしか考えていない。またコンビニを訪れる目的は飲み物を買うことであるため、その目的が達成されれば、店員がレジで弁当を食べていても、あまり気にならないようだ。
日本を2度訪れたことのある上海市の女性会社員、王礎さん(26)は「中国人が日本で買い物をするのは、偽物がなく、商品の品質がいいと考えているからだ」と話す。もちろん、接客サービスが良いに越したことはないが、「買い物が目的の場合、中国に信頼できるインターネット通販業者がいれば、そこから買えばいいだけ」と言い切る。
年間1億人以上が海外旅行を楽しむなか、今後は中国人のサービスに対する見方も徐々に変わるだろう。だが現状では、過剰ともいえる日本人向けのサービスは求めていないように映る。訪日中国人を相手にする小売り、観光などの関連企業は、両国の相違を見極めたうえで、中国人にとって最適なサービスを模索することが求められそうだ。
記事引用元: https://www.nikkei.com/article/DGXMZO18758000S7A710C1000000/
コメント引用元: https://www.weibo.com/1642088277/FBhKnCtMW
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■ 黒龍江さん
完全にこの通り [3119 Good]
■ 江蘇さん
中国は法律自体がグダグダだからな [1662 Good]
■ 遼寧さん
それでも80年代よりはマシになった。当時は国営企業しかなく、客が店員に笑顔で頼み込んで商品を売ってもらっていた [1196 Good]
■ 上海さん
大連の役所こそが劣悪サービスの総本山だろ [817 Good]
■ 福建さん
民主国家では苦情を伝えれば適切に処理される。我が国では苦情を伝えれば伝えた人が処理される [577 Good]
■ 深センさん
お互い様。客が店員を人として扱えば店員も人として扱ってくれる [692 Good]
■ 天津さん
中国のサービスはたしかに悪い。その中でも最も悪いのは間違いなく公的機関 [421 Good]
■ 黒龍江さん
日本みたいにみんなが豊かになればサービスにも気を使えると思う [121 Good]
■ 浙江さん
公務員だけにはこんなことを言われたくない [95 Good]
■ 山東さん
接客される側にも色々と問題があることも確か [120 Good]
■ 四川さん
サービスはお互いの尊重の上に成り立つと思う [137 Good]
■ 福建さん
サービスする側の人にも話を聞いてみて欲しかった [84 Good]
■ 上海さん
言いたいことはわかるし全くそのとおりだと思う。だが大連の公務員、お前は黙ってろ [71 Good]
■ 広州さん
役所の窓口に比べればレストランの接客は神様レベル [40 Good]
■ 河南さん
中国北部より南部の方がちゃんと接客している気がする [28 Good]
■ 河北さん
大連の公務員よ、まずは自分の職場に対してその言葉を伝えてくれ [21 Good]
■ 北京さん
日本の店員と中国の店員では給料がだいぶ違うからな [14 Good]
■ 上海さん
この記事が言っていることは正しいし、よく取材されていると思う。ただどうやら取材対象を間違えたしまったようだ。日経の記者さん、これが中国の国情ですよ。またいい記事をお願いします

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