世界の数学者たちが日本のチョークを買い求めているそうです。この記事を見た中国人のコメントをご紹介します。

[記事]
ホワイトボード、電子黒板に以降しつつある今でも、かたくなに黒板とチョークを使い続ける人々がいる。世界の名だたる数学者たちだ。
常に難解な数式や図式の解を求める彼らには強いこだわりがあるのだ。黒板は答えを導き出すための最高のツールなのだろう。それは最高のチョークを使用することで実現する。
数学者たちにとっての最高のチョーク、それは日本の羽衣文具が発売した「ハゴロモ(HAGOROMO)”フルタッチ”」チョークである。
炭酸カルシウムを主原料とするこのチョークは、なめらかで書き味に優れ、折れにくいことから、数学者の間では「チョーク界のロールスロイス」とまで言われる最強のアイテムなのだ。
残念なことに羽衣文具は2015年3月、後継者不在を理由に廃業となり、80年余りの歴史に幕を下ろした。これに嘆いたのは、世界中の数学者たちだった。
廃業が発表になるや否や、海外から羽衣文具にチョークの注文が殺到した。この魔法のアイテムをなんとかして買いだめしようと、数学者らは必死になったようだ。
最近公開された動画では、普段から羽衣”フルタッチ”チョークを愛する世界トップクラスの数学者たちがこのチョークの魅力を熱く語っている。
アメリカのワシントン大学のマックス・ライブリッチ数学教授はこう語る。
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このチョークの特別な材料は“天使の涙”だと私は思っている。だからこんなに完璧でスムーズなんじゃないかなと。日本でしか手に入らない物だから、これまでは日本に行った人に買ってきてもらったりしてたよ。
これから自分が、何箱のチョークを使うのか計算してみたんだけど、買いだめした分は、多分10年~15年はもつんじゃないかな。
貴重なチョークだから、アパートの1室で密かにチョークディーラーになってみるのも面白いかもね。
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一方、スタンフォード大学のブライアン・コンラッド数学教授はこう語った。
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HAGOROMOチョークの書き心地は、言葉ではちょっと説明し難いね。
4年前に羽衣文具が廃業を決定した時には、「チョーク・アポカリプス(チョーク文明の崩壊)」なんて冗談を周りで言っていたぐらいだったからね、私もすぐに大量に買いだめしたよ。職場で売買して、これまで同僚8~10人ぐらいに売ったかな。
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元数理科学研究所所長で、現在カリフォルニア大学バークレー校で教鞭を執っているデイヴィッド・アイゼンバッド数学教授は、次のように語っている。
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このチョークにまつわるレジェンドに、誤った定理を当てはめることは不可能だ。
私が羽衣チョークに初めて出会ったのは、東京大学を訪れた時だった。出会った教授の1人が、アメリカよりも優れたチョークが日本にはあると言ってきてね、最初はチョークなんてどれも同じだろうと思っていたんだけど、試しに使ってみたら彼が正しいと知って、驚いたよ。
羽衣チョークは徐々に数学界に浸透していってムーブメントを起こした。私も今は買いだめをして、10年分は家にあるよ。
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世界中の数学者たちを虜にした羽衣チョークが愛される理由のひとつには、もちろんその使いやすさである。
ミシガン大学のウェイ・ホー数学教授は運命の相手に巡り合えたかのような喜びを口にする。
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質の悪いチョークだと、力を入れないと太く書けないけど、HAGOROMOなら楽に書けて疲れないの。使った瞬間に「これだ!」と感じたわ。今では3箱保管していて、とても大切に使っているわ。
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また、コロンビア大学のデーヴ・ベイヤー数学教授はその優れた品質を絶賛。
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使ってみて信じられない感触を味わったよ。どのチョークよりも一番濃密で清潔、そして綺麗な線が引けるんだ。1500本ぐらい買いだめしたよ。1日4本使うとしても、結構もつかなと思っているけどね。
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しかし、使いやすさだけがこのチョークの魅力ではない。コーネル大学のマイク・スティルマン数学教授は、次のように語っている。
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羽衣チョークで教えていると、エネルギーや自信を感じるんだ。絶対にチョークが影響しているね。友人たちは、一生分と言っていいほど買いだめしていたから、自分ももっと買っておけばよかった。
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結果、アメリカの数学者約200人が、1トンのチョークを共同購入していた。フィールズ賞の受賞者の多くが同社のチョークを愛用していたという。
2015年3月、- 生産と販売を終了した。羽衣文具はその技術を馬印に移転。
更には同年6月、「HAGOROMO」ブランド、製造設備、材料調合、製造技術指導など含めすべてを韓国・セジョンモール社に譲渡した。
追記(2019/05/11):羽衣チョークの熱心な愛用者だった1人の韓国の塾教師が、廃業のニュースを聞きつけて日本にかけつけた。私財を全て投げ出し、5000万円かけて羽衣文具の機械を全て買り、韓国内に生産ラインを設けた。その工場がセジョンモール社だそうである。
馬印は羽衣チョーク”フルタッチ”と同じ炭酸カルシウム製の『DCチョーク』をベースに原材料の割合などを調整した新製品『 DCチョークDX』を販売開始し、セジョンモール社では『HAGOROMO フルタッチチョーク』としてチョークの販売を行っている。
今後、レプリカ商品を入手することができても、オリジナルの羽衣チョークは次第にこの世から消えていく。オリジナルを愛した数学者たちにとっては悲しいことだろう。
記事引用元: https://www.excite.co.jp/news/article/Karapaia_52274161
コメント引用元: https://comment.tie.163.com/EF8HC08C0517PK0I.html
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■ 上海さん
これからの授業はパワーポイントや動画が主流になっていくだろうからチョークが衰退するのは仕方がないのかな。子供の頃に扇風機もクーラーもない教室で午後はスヤスヤ寝て、学校が終わったらみんなで袋投げをしたのが懐かしい。その頃はお父さんは力持ちでお母さんの腰は曲がってなかった [2755 Good]
(訳者注:袋投げ・・・中国の昔遊びの一つで、お手玉で行うドッヂボールのような遊びです)
■ 北京さん
これはわかる。いいチョークは手に馴染んでスラスラ書けて字もきれいになって気持ちがいい。安物のチョークとは完全に別物。このような逸品を作り出す職人に拍手 [4749 Good]
■ 江蘇さん
完全に同意。子供の頃に学校で使われていたチョークという名の小石で板書をすると、悪魔のような音を発して精神が崩壊する [928 Good]
■ 山西さん
チョークは粉が飛ぶから健康に良くない
■ 湖北さん
記事をよく読め。粉は出ないんだってよ [2463 Good]
■ 天津さん
日本はどんなものでも最高の逸品を仕上げてくる。なんで日本人はこんなことができて中国人にはできないんだろう [2490 Good]
■ 山東さん
そもそも優秀な遺伝子を持った勤勉な民族が真面目さと謙虚さを兼ね備えてしまったから完全に無敵。工業製品だけでなく日本人が作る楽器は最高だ [724 Good]
■ 福建さん
社会体制の違いもあるかもな。一方は正常な社会体制。他方は常軌を逸した社会体制 [95 Good]
■ 河北さん
真面目にもの作りをする人と不真面目にもの作りする人 [78 Good]
■ 吉林さん
日本人はあいつらの方針に従う必要はないから [43 Good]
■ 江蘇さん
日本人は生活のために仕事をする。中国人は生存のために仕事をする [41 Good]
■ 広西さん
騙し騙される社会と、騙さず騙されない社会 [32 Good]
■ 北京さん
こんないいものを作る会社がなんで倒産するんだろう [112 Good]
■ 湖南さん
どれだけいいチョークを作ったとしても黒板の数は減る一方。時代の流れだ。仕方がない [721 Good]
■ 甘粛さん
このチョーク、初めて聞いた [290 Good]
■ 長沙さん
この前久しぶりに自分の小学校に行ったら全部ホワイトボードになってた。ちょっと寂しかった [195 Good]
■ 上海さん
中国では古いものブームが始まりつつある。もう少し頑張ってくれてたら中国人がたくさん買ったかもしれない。もったいない [108 Good]
■ 北京さん
日本人はチョークにまで匠の技を発揮するのか。すごいな [63 Good]
■ 蘇州さん
チョークには本来話を聞いてない生徒に投げつけるという役割もあったはずだが、このチョークではとてもそんなことはできないんだろうな
■ 浙江さん
日本の文房具を使うと二度と国産の文房具を使う気にならなくなる。このチョークを一度使ってみたかった。残念だ
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