中国のネットメディアが「コロナ禍で起こった在日中国人のほっこりする話を二つ紹介する」という記事を掲載しました。この記事を見た中国人のコメントをご紹介します。
[記事]
コロナ禍で起こった在日中国人のほっこりする話を二つ紹介する。
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■ 1つめの話
この春、静岡の大学を卒業した中国人留学生が新型コロナの影響で母国に帰れず、金銭的に苦しい状況に追い込まれています。そんな彼女を救おうと静岡市のラーメン店が立ち上がりました。
静岡市駿河区の人気のラーメン店です。16日木曜日、注文の電話が鳴りやみませんでした。この日は定休日でしたが、特別に持ち帰り用の弁当を販売しました。
<来店客>「ここのお店にもよく来るので、少し手助けになればと思って。」
客が『力になりたい』と話したのは、この店でアルバイトをしていた中国・西安出身の胡金丹さん、通称・金ちゃんです。金ちゃんは留学生として2015年に静岡県立大学に入学し、この春、卒業しました。しかし、今は中国に帰ることができません。
<胡金丹さん>「飛行機のチケットは全部キャンセルされて、帰りたいけど帰れない状況になった。部屋の退去の手続きもしちゃいました。住むところもなくなりました。」
留学用のビザを旅行などに使う短期滞在用に切り替え対応しました。ただ、今のビザではアルバイトを続けてきたこの店で働くことはできません。家賃や生活費を払うメドが立っていませんでした。金ちゃんを娘のように可愛がってきた店の代表の天野さんです。
<麺や厨 天野洋平代表>「本当に困っている、困窮していて、明日どうしようという子を目の当たりにして、今動かなきゃ後悔するだろうなと思った。」
天野さんはSNSにこの状況を投稿し、休みの日に店を開けて売り上げのすべてを金ちゃんに寄付することにしました。スタッフは全員、ボランティアです。
<麺や厨 天野洋平代表>「本当はこっそりと自分でポケットマネーで支援できればよかったんですけど、ちょうど新型コロナの時期に重なってしまい、営業するだけで、立っているだけでいっぱいいっぱいなので皆さんの力を借りようと思いました。」
<お客>「助け合いなので。」「金ちゃんのためにちょっとだけど力になれれば。」
店には金ちゃんのための募金箱も置きました。
<胡金丹さん>「日本に来て1年目のときに日本語もあまりできなくていろいろ大変だったが、厨で働き始めていい人たちに囲まれて本当に幸せです。静岡大好きです。第二の故郷みたいな感じ。」
<麺や厨 天野洋平代表>「はい、きょうも一日お疲れさまでした。みんなからもらった恩なので、また別の形でいろいろな人に返していってください。」
弁当500個の売り上げと募金をあわせて30万円以上が集まりました。
<胡金丹さん>「ここまで応援してくださった厨のスタッフにもお客さんにもありがとうしか言えない。ありがとうございました。」<店のスタッフ>「よかったね。生きて行けるね。」
<胡金丹さん>「重いです。」
<店のスタッフ>「重いね、いろんな意味でね。」
金ちゃんには夢があります。中国に帰ってから日本語教師になることです。
<胡金丹さん>「自分の生徒に日本の思いやり文化や助け合い文化を中国のみんなに伝えたい。」
人を思う気持ちに国境はありません。
記事引用元: https://youtu.be/OPpW_PWf61s
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■ 2つめの話
緊急事態宣言によって多くの飲食店が通常の営業ができなくなり、経営も打撃を受けています。そんな中、日本に来て20年になる中華料理店の店主が、毎日、無償でお弁当を提供し続けています。その数、1日500人分で「毎日のコストは約10万円」。それでも続けるのには理由がありました。
店長の李さん(45)は遼寧省出身です。日本に憧れて1998年に日本語学校で勉強するために来日し、その後、専門学校に進学しました。
卒業後に貿易会社に就職。中国へ出張する機会が多く、天津に本店がある火鍋料理の店「三巴湯火鍋」の味のとりこに。学生時代にアルバイトとして飲食業に携わっていたこともり、料理人になることを決意します。そして 2013年に念願だった自分のお店「三巴湯火鍋」(さんばたん)を開きました。
火鍋料理のしゃぶしゃぶのほか、串焼きなど、四川料理から東北料理まで200から300種類をつねに提供しています。
現在は錦糸町と新宿に二つのお店を持っており、李さん自身、日本に帰化しました。
お弁当の提供を始めたのは4月14日からです。
「お得意様のことを考えると、なんらかの形で料理を提供しようと思い、これまではやっていなかったお弁当を始めました」
4月7日に政府が緊急事態宣言を出したことで、李さんも4月10日から店を休業にしようと考えていました。
ところが、顔なじみのお客さんから、店の開店状況や出前に関する問い合わせが相次ぎました。
はじめは常連客へのサービスとして、無料でお弁当の提供をしようと思い、200人前を用意したという李さん。始めてみると、予想以上の人がお弁当を求めて店にやってきたそうです。
「それだけ、生活が苦しい人が目の前にいる」
そう感じた李さんは、4月14日から500人分に増やし「無償提供 毎日500食」の貼り紙も店外に貼るようにしました。
お弁当は「マーボー豆腐」、「チンジャオロース」、「ホイコーロー」、「野菜炒め」、「マーボーなす」など毎日4、5種類用意しています。
お昼と夜2回のお弁当を提供し、昼と夜のおかずも違うそうです。
李さんが自慢するのは、お店特製の「から揚げ弁当」です。味がしっかり染みこんでいて、中華風。「美味しいと評判ですよ」と胸を張ります。
お店に来る人の中には、感謝の気持ちとして、飲み物やお茶、お菓子を持ってくる人もいるそうです。
そのなかに、「爆食いに行きます」と日本語の手紙を渡したお客さんがいました。
「老板&みなさん」から始まる手紙に次のように書かれていました。
<いつもおいしいお弁当をありがとうございます! コロナが収束したら 爆食いしに行きます!! お身体を大事にしてください。応援しています!!>
老板は、中国語で「社長・ボス」の意味です。
李さんが自ら手渡したお弁当の数は、すでに1万個ちかくになりました。
お弁当を配り終えたころを見計らって、来店する一人のおじいさんがいました。
身なりは清潔で他のお客さんと変わらないように見えましたが、人が少ない時間を選んで来ているのが気になってました。
何日かたったとき、店の外に大きな荷物が置かれているのに気づきます。
「ホームレスの方なんだ」
李さんは、新しく弁当を一食作り、おじいさんに渡したそうです。
お弁当をもらう人の9割は日本人だと言います。
「日本は裕福だと思っていましたが、今回のコロナを通して、困難な人がいることにあらためて気付きました」
500食の弁当の費用として、少なくとも8万円から10万円かかります。
今は、政府の補助金や、銀行からの融資、支援策などを使って、なんとか続けられていると言います。
それでも「緊急事態宣言が解除され、通常営業できるようになるまでは、無料提供を続けていきたい」と話します。
そこまで踏ん張るのには、理由がありました。
「店を始めたばかりのころ、私もまわりの日本人から、多くの助けをもらいました。 日本は治安がよく、大好きな国です。今回のお弁当は、微力だと思いますが、日中友好のためにも、続けていきたいです」
最近では、ボランティアで手伝ってくれる友人もいるそうです。「爆食い」に来てくれる日を待ちながら、李さんは今日も弁当の仕込みを続けています。
記事引用元: https://news.yahoo.co.jp/articles/290878315b2aca1d5c6541e9f473475a08c433f2?page=1
コメント引用元: https://www.weibo.com/2549228714/J2XIOzO78
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■ 湖南さん
東北人は日本が大好きなんだな! [41 Good]
■ 吉林さん
その言い方は気に入らない。いい話だと思ったのなら素直にそう言えばいい [174 Good]
(訳者注: 遼寧省、吉林省、黒龍江省の3省を中国では東北部と呼びます。旧満州の地域であり比較的親日の人が多いともされ、他地域の人からこのような言われ方をすることがあります)
■ 北京さん
これは社会的にすごく良い状態。誰かが無私の援助を行い、それを受けた人がお返しをすることによって社会によい循環が生まれる。この人のお店で早く爆食いできるようになりますように! [262 Good]
■ 在日中国さん
日本にも中国にもこのような人たちがたくさん現れますように [88 Good]
■ 河北さん
あれ?新型コロナで最初に支援物資を送ってくれたのって日本だっけ? [68 Good]
■ 安徽さん
私もそれを書こうと思ってた。最近は外務省がネットでの対日感情改善工作のためにお金を使ってるらしいからねぇ [17 Good]
■ 在日中国さん
新型コロナで最初に中国に支援物資を送ったのは日本と韓国。華春瑩が会見でそう言っていたのだから間違いない [48 Good]
■ 遼寧さん
人類運命共同体! [69 Good]
■ 浙江さん
1日10万円だと1ヶ月で300万円。政府の補助金があるとはいえ収入がない状態で家賃なども発生するのだからかなり厳しいだろう。早く嵐が過ぎ去ってこの人たちが幸せな生活を送れるようになりますように [55 Good]
■ 山東さん
不覚にも泣いてしまった。最近どうも涙もろくなってきた [44 Good]
■ 浙江さん
いい話。泣きそうになった [21 Good]
■ オーストラリア在住さん
いい人たちだ [14 Good]
■ 上海さん
困難な時にお互いが助け合う話を見るのは好き [13 Good]
■ 遼寧さん
遼寧の誇り!
■ 山東さん
ネパールにも同じようなことをしている中華料理屋があると聞いた
■ 浙江さん
投我以木桃,報之以瓊瑤。こういう話は表に出てこないだけで結構いろんなところで起きてるのかもしれない
(訳者注:投我以木桃,報之以瓊瑤・・・我に投ずるに木桃を以てす、之に報ゆるに瓊瑤を以てす。「あなた方は我々に木桃を贈ってくれました、我々はそのお返しに瓊瑤(宝石)を贈ります」という意味の漢詩です。 この後「匪報也、永以為好也」(ただお返しを返すだけではなく、これからもより良いおつきあいをしてきたいです)と続きます。出典は詩経国風の漢詩「木瓜」で、春秋時代、衛が狄に侵略された際に斉の王が兵隊と物資を送って衛を助けたことに対する衛の人の感謝の詩であるとされていますが、男女の恋を詠ったものともいわれています)
■ 福建さん
ほっこりするいいニュースだね。みんな頑張ろう!
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